前回 は、Podcast 収録の最低限の機材構成を書きました。今回は生配信を行うために必要な構成についてです。
生配信の機材構成図
機材というよりは、生配信用のアプリケーションが増えています。Mixlr というアプリケーションを使うことで、Zencastr で録音している音声を全世界へストリーミング配信できます。
ここでの重要なポイントは Mix です。異なる音源をまとめて1⃣つの音源にすることを Mix というのですが、音声生配信においては
- 図の左端にあるマイクからのホストの音声
- 図の右側にある Zencastr 経由で入ってくるゲストの音声
この2つをローカルのマシン上で Mix してあげることが必要になります。ここで問題になってくるのが、ゲストの音声です。ゲストの音声は、ホストマシン上では音声出力としてスピーカーから出力されるものです。この出力音声を、ストリーミングの入力音声に変換して上げる必要があります。
Mixlr の特徴
Mixlr には、 Mixlr Audio Link
という仮想オーディオインターフェース機能がついています。この機能は、任意の出力音声を、入力音声に変換することができます。これにより
- ホストのマイク音声(これはもともと入力音声なので、そのまま配信できる)
- 入力音声に変換されたゲストのマイク音声
この2つを配信の入力音声として利用できるようになります。
Mixlr 上で2つの入力音声を指定した上で、Mixlr の機能を使って生配信することができるようになります。
Mixlr の注意点
まず、Mixlr で生配信するには、月10ドル程度ですが課金が必要です。また、生配信は Mixlr のプラットフォーム経由になるので、任意のストリーミングサービスを使うことができません。
Mixlr の配信は、ウェブ経由でも聞けるのでブラウザがあれば視聴できるのですが、バックグランド再生を利用したい場合は Mixr アプリをリスナーにインストールしてもらう必要があります。
また、Mixlr は Windows と Mac 用のアプリしかないため、Linux から配信を行いたい場合は利用することができません。非常にお手軽に配信できるので初心者向きではあるのですが、少し制約があります。
とはいえ、生配信初心者にとっては手軽に配信できる Mixlr は非常に助かる存在であることは間違いないです。Yokohama North AM も初期は Mixlr を利用して配信していました。その節は、大変お世話になりました。
つづく……