悩める者よ、屋号をつけろ

2025-03-14
生存バイアス

下記のはてな匿名ダイアリーが、再注目されていたのをみての感想。

40代よわよわエンジニアの転職は打ちのめされてからが本番だった

はじめに

これは雑文だし、特級の生存バイアスだし、戯言である。なお、もともとは「少年よ、屋号をつけろ」というタイトルだったが、ポリコレを考えて変更した。

屋号とは?

1978年生まれのhanhanさんは30歳越えたあたりから、キャリアの悩みを抱えていた。それは…

現場の課題は解決できるけど、結局オレって何屋なの??

現場の課題は、特定プログラミング言語、フレームワーク、アーキテクチャーなどは関係なく現れる。そして、その解決には特定の強さよりも、万遍ない粘り強さと素早いキャッチアップのほうが重要だったりする。

比較的大人数のマネージメントしてたときなんかは、必要な戦力が充実することなんてないので、常に現場の細かいやりくりが必要だったし、足りない戦力部分は自分が定時後に穴埋めするなどの措置も必要で、マネジメントもプレイングも出来て、人格もそれなりによくて、いつも上機嫌みたいな無理ゲー状態だった。

そんな社会人生活を繰り返すと、なんでもできるけどなんにもできない人が出来上がる。勉強会にいって、いつもビクビクしていた。そんな中、当時の同僚に相談して思いついたアイデアが「屋号をつける」だった。当時の現場がバリバリにPHPを使っていたので、「よし、オレの屋号はPHPerだ!」と軽い気持ちでつけた。

屋号をつけた、記念すべき初カンファレンス登壇が下記である。

中年以降エンジニアの成長戦略

それ以来、私のXのプロフィールは PHPer とだけ書いてある。屋号だもん。しょうがないね。

屋号をつけたあと

このあとは、もうときの流れが速すぎてよくわからなかったが、いつの間にか各地のPHPカンファレンスで登壇するようになったし、PHPを題材にして雑誌投稿や書籍執筆までできるようになった。

「運」はめちゃくちゃ良かったと思う。2014年当時は「PHPは緩やかに衰退していくだろう」って思っていたのでPHPを特色にしつつ、いろんな言語を学んでいくという姿勢でいた。2024年になって月一で地方カンファレンスが開催されるポピュラーなプログラミング言語になってるなんて思いもしなかったw

結局何がいいたいのか?

自分に屋号、つまりトレードマークをつけることで、間違いなく成長は促進されるし、屋号に恥じない行動をしようと心がける。ただ、それでキャリアがうまくいくかどうかは運でしかないと思う。

PHPがポピュラーになろうが、マイナーになろうが、PHPの高度な専門家であれば市場で仕事を見つけることは可能だと思う。僕はPHPが好きだったので屋号にした。あなたは何が好き?