これまでは、Zencastrに課金して使っていましたが、月に長くても6時間程度の録音しかしないので、オーバースペックでした。
今回は、Zencastr代をAuphonic代に変更することで、Podcast運営のペインを減らそうという試みです。
いや、Zencastrには超感謝してるんです。だからこそ、ずっと課金して使っていたんですが、年間3万円弱は地味に痛い。すまん、これで今生の別れになる。
Podcast全体のプロセス変更
表ににまとめると、こんな感じです。収録と編集のツールを変更しました。
収録 | 編集 | 配信登録 | 合計作業時間 | |
---|---|---|---|---|
旧 | Zencastr | Audacity | Spotify | 210分 |
新 | Discord + Craig | Auphonic | Spotify | 90分 |
編集をアウトソースすることで、収録80分+配信登録10分でPodcastが完成です。まさに革命。
収録
まず、音源がないと話にならないので、オンラインで複数人ゲストを招いた録音が可能なツールの代替をさがしました。
色々試したんですが、最終的に Discord の Craigというボットを利用することにしました。
このボットは無料で使えるので、なんと録音までは無料です。世界がまぶしい。
編集前準備
録音素材はマルチトラック&無圧縮でダウンロードできます。私はFLAC形式でのダウンロードを選択しました。
このトラックをAudacityに取り込んで、前後の余分な箇所を削除します。
もし、カットしたほうが良さそうな微妙な発言とかがあったら、この段階でカットします。
この編集前の準備はさすがにAuphonicでもできないので、手動です。しかし、カットが必要な場合は5回に1回くらいですし、カットするとしても丸っと該当箇所を削るだけなので時間がかかる作業ではないです。
イントロとアウトロの準備
Auphonic はイントロとアウトロの自動合成が可能です。イントロは後半に無音部分を+1秒、アウトロは前半に無音部分を+1秒足した音源を用意します。
あとは、これをAuphonicで結合すれば、ぴったりくっつきます。
イントロ、アウトロはオーバーラップが選択できるので、少しずつ音を小さくした音源を用意してオーバーラップさせれば、番組の話し始め、話し終わりに被るようにくっつけることもできそうですね。
編集
今回のメインイベントがこちらです。既存の編集作業ではこのプロセスにめちゃくちゃ時間がかかりました。例えば40分の収録を行った場合、耳でチェックしながら、丁寧に雑音カットや無音カットを行うので1.5倍速で編集しても1時間はかかります。全体的なノイズ低減や音量調整(ノーマライズ)は簡単なのですが、細かいカットがきびしい。
ここをAuphonicに代替してもらいます。マルチトラックを入力にして、簡単な設定を指示するだけで、許せる品質で雑音カット、無音カットをしてくれます。しかも、指定すればテキスト起こしもやってくれます。ショウノートとチャプターリストも作ってくれます。なんだ、どうなってるんだ。神ツールだ!
料金は、40分のPodcast編集で$2かからないくらいです。開始から終了まで10分かからないです。はい素敵。しかも、編集している間に風呂に入れます、コーヒーが飲めます。ビバ!Auphonic!
AuphonicはAPIも持ってるので、最終的にはコマンドラインで編集が終わるようにします。DXここに極まれり。自分の編集設定をここに雑に貼っておきます。
トラック設定
- マルチトラック設定
- Noise Reductionにチェック
- Intro, Outro をそれぞれ overlap 0で指定
その他の設定
- テキスト起こしを設定
- 言語は日本語
- Cut Silenceで無音部分をカット
まとめ
編集作業をアウトソースしたとして、その品質に我慢しますか?どうしますか?というのが今回の革命のポイントです。私は我慢することを選びました。十分な品質が得られているので、編集に時間を使うよりも、もっと人間らしい生活をしようと思いました。
真面目な話をすると、いつ病気になるかもわからないですし、仕事がいそがしかったり、プライベートでごたごたがあると、すぐに編集作業が滞ります。今回の編集方法変更によって、より持続性のあるPodcast運営になると思います。興味のある配信者の方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。