ワインバーグさんの思い出

2025-12-03
Weinberg

この記事はワインバーグさんにまつわるAdvent Advent Calendar 2025の3日目です。


私の初めてのワインバーグ書籍は、Amazonの注文履歴によると2009年7月30日に「スーパーエンジニアへの道」と「ワインバーグのシステム思考法 ソフトウェア文化を創る〈1〉」でした。

私がWebアプリケーションエンジニアとして働き始めた社会人一年生が2005年の4月だったので、社会人4年生になって、初めてのワインバーグ書籍に遭遇したようです。

スーパーエンジニアへの道

当時、所属していた中小SIerにおいて、リーダー的役割をやるにつれて、どうも技術要素が少なくなってきそうで不安だなと感じていたのを覚えています。このままで良いのだろうか?と不安だった私を救ってくれたのが「スーパーエンジニアへの道」でした。

この本を読んで、私が強く記憶しているのは2つだけです。1つ目は「熟達したエンジニアは人間関係も考慮する必要が必ずある」ということです。これはヒューマンスキル獲得について二の足を踏んでいた自分を助けてくれました。そうか、どうせ問題は人間関係で起こることが大半なんだから、まともな成果物を作りたかったらヒューマンスキルから逃げてはいかんなと、襟を正しました。

もう一つは「日記を書いて内省する」ということです。いっぱい日記を書くと、何度も反省している内容がでてくる。それが自分の改善点であるということでした。この内省方法は、後にKPTやYWTなどに変更されつつも、私のエンジニア人生を支えてくれている仕草の一つです。とても助かりましたし、つまらないことで怒気を発したり、落ち込んだりすることが少なくなりました。

その後

勝手にワインバーグさんのX(当時はTwitter)アカウントをフォローして、勝手に敬愛していました。悩めるリーダークラスのエンジニアにおすすめ書籍を尋ねられたときは、ワインバーグさんの本を第一に勧めてましたし、あまりにも売れなさそうな本の表紙も含めて大好きでした。ワインバーグさんが亡くなられたのは2018年8月7日でした。

この投稿、覚えてます。本当に悲しくて泣いてしまいました。社会人一年目から、お手本になる先輩に巡り合うことができなかった私は、勝手にワインバーグ先生を自分のお師匠さんのように思っていたのでした。

まとめ

この記事は、とりとめもないものですが、とにかく私が言いたいのは、ワインバーグ先生の本は良いってことです。騙されたと思って読んでみると良いです。いわゆる技術書とは、ちょっと違った体験が得られるでしょう。え!そんな角度から!っていう驚きが得られることでしょう。

おまけ

「コンサルタントの秘密ー技術アドバイスの人間学」の購入日は2015年8月7日、「ライト、ついてますかー問題発見の人間学」は2015年11月24日でした。思ったより最近ですね。