ワインバーグの本に出てくる好きな法則:ルウディーのルタバガ法則

2025-12-04
Weinberg

この記事はワインバーグさんにまつわるAdvent Advent Calendar 2025の4日目です。


ワインバーグの本に出てくる好きな法則:ボールディングの逆行原理 | gennei’s blog

お!楽しそうな内容の記事やってるな!ということで、真似して私も大好きな法則を紹介します。

ルウディーのルタバガ法則とは

これは、ワインバーグさん13歳のときにスーパーの野菜売り場でバイトしていたときの話。野菜の陳列において、売れない野菜のスペースを減らせば売上が上がるのではないか?という提案を食品売場のマネージャー「ルウディ」に提案したときの話です。

「気がついたんですけど、」と私はいった。「ルタバガはあんまり売れてないみたいですよ。それどころか、うちじゃ一番売れない野菜みたいなんです。もしルタバガには全然スペースを使わないことにして、それをほかのものに使ったらうんと損になるでしょうか。」

これで、陳列がすっきりして大満足になるわけですが、ルウディは満足しません。

「さて坊や、そいつはいい考えだったよ。で、一番人気のない野菜は、今度は何だね。」

つまりこの法則は、以下のように言い換えられます

第一番の問題を取り除くと、第二番が昇進する

『コンサルタントの秘密』共立出版 P.16

私の普段の仕事である、ウェブアプリケーションにおいても同様です。一番困っている問題を解決すると、その次の問題が一番目に昇格します。そして、終わりはありません。問題はつねにもう一つ残っている。

私はこの法則を心に留めているので、大きな仕事の納期が終わるタイミングで、すべての力を使い果たさないようにしています。なぜなら、問題は必ずもう一つ残っているからです。気を抜いたら、次の問題を解決できません。武道における残心にも通じる精神なのではないかと思います。13歳でそのことに気がついているなんて、実に頭の良い子だなぁ。

ところでルタバガとは

ルタバガ - Wikipedia

アブラナ科のカブに似た野菜のようです。いやぁ、確かに人気がなさそう。でも、お味噌汁にいれたら美味しいかも。